■骨盤のズレについて 骨盤には仙骨と腸骨という骨があり、それらは一つの関節を形成しています。 この関節をそれぞれの骨の頭文字を取って“仙腸関節”と言います。 =骨盤の図= 左図:後方から見た図(全体像)、右図:前方から見た図(拡大像) ILIUM=腸骨、SACRUM=仙骨、SACROILIAC JOINT=仙腸関節 世間一般で言うところの“骨盤のズレ”とは、この“仙腸関節”面上で仙骨に対して腸骨がズレた状態を言います。 “ズレた状態”とは、医学用語で言うところの“亜脱臼”、つまり関節面が離れて骨が移動している状態です。大半は亜脱臼と言っても、ごくごく軽度のものです。 症状としては、局所では、仙腸関節部の痛みや、運動障害、坐骨神経痛といった症状が見られます。また、骨盤は身体の土台にあたりますから、足の長さに左右差がでたり、バランスの偏り、背骨のゆがみなど、さまざまな全身への悪影響が起こってしまいます。 ※専門的には骨盤のズレには、正常な位置の腸骨に対して仙骨がずれている場合や、“腰仙関節”や“恥骨結合”など、仙腸関節以外の関節のズレもあるのですが、専門的過ぎますのでここでは省略しました。それらのズレについても治療はいたしておりますのでご安心下さい。 ●おしりの痛み、その原因は仙腸関節=骨盤のゆがみかもしれません。